よくわかる
沖縄のお墓
作り方・選び方

12.お墓での行事

 沖縄の行事は、皆様ご存じだと思いますが、旧暦で行われるものが多くございます。中でもお墓や仏壇を中心に行われる仏事事(祖先崇拝の行事)は全て旧暦で行います。
 ここでは、お墓で行われる主な年中行事を紹介いたします。

①ジュールクニチ (十六日祭)
ジュールクニチは、旧暦の1月16日に行われる祖先供養のお祭りです。あの世の正月(グソーの正月)とも言われております。一般的には、重箱・おもちをお供えして、ウチカビを焼いて供養するものです。

この行事は、県内どこでも行われているものでは無いです。宮古島、八重山、離島では最大行事の一つとされ、そのための里帰り用の飛行機も増便される位に、皆さん行事に参加されます。ピクニック的な雰囲気がございます。
一方沖縄本島中南部では、あまり大きく取り上げません。那覇や首里では、前年に亡くなった方がいる家では「ミーサー」といい、三年忌までは墓参りはされる地域もございます。また、沖縄本島北部では、新暦の1月16日に行う地域もございます。

②シーミー(清明祭)
次にあるのが4月上旬に行われる、シーミーです。清明は中国から伝わった二十四節気の一つで、新暦の4月5日頃の「清明の入り」を迎えた後、二週間の間で行われる行事です。現在では墓地が込み合うこともあり、期間が延長されゴールデンウイークの頃まで行われております。
 
 シーミーは墓前で行われる祖先崇拝の行事で、墓前にはお酒・重箱・お餅・果物・菓子・お花などが供えられ、ウチカビも焼きます。門中や親せきが一同に集まって墓庭に敷物を敷き、ご馳走を頂く賑やかな行事です。お世話になっている、お墓の土地の神様に対して感謝の意味お伝えした後、先祖に対して手を合わせます。
 
 もともとは、この行事は中国から伝わってきたもので、那覇市を中心に全島で盛んに行われておりますが、ジュールクニチとは逆で、宮古島・八重山・離島・本当北部ではあまり行われておりません。
 また、新仏がいる家庭では、三年忌を迎えるまでは行わない家庭もございます。

③タナバタ(七夕)
旧暦の七月七日は、「タナバタ」の行事がございます。この日は、お盆に祖先をお迎えするためのお墓の掃除を行います。掃除を終えた後、お花・お酒・お茶・お線香をお供えして「もうすぐお盆です。お迎えの準備ができておりますよ。」と案内をかけます。

夏場の墓掃除なので、大変です。熱中症に気を付けるのはもちろんですが、草が多い茂ったところだとやぶ蚊やハブにも気を付けないといけません。

④お盆(旧盆)
旧暦の七月十三日〜十五日まではお盆(旧盆)の行事が行われます。それぞれの仏壇のある家で家族が集まり、ご先祖様が戻って来たことを喜び、三日間一緒に過ごすことを歓迎する祖先供養の行事です。

旧盆の三日間を、ウンケー、ナカヌヒ、ウークイと呼びます。朝・昼・晩、仏壇にお供えをして供養いたします。

⑤お彼岸
春分、秋分の日をはさんで前後三日間、計七日間に「彼岸祭」が行われます。彼岸はもともとは仏教用語で、現世を「批岸(しがん)」、来世を川の向こう岸「彼岸(ひがん)」と呼ぶことからきております。

3月24日前後の春彼岸を二月彼岸、9月24日前後の秋の彼岸を八月彼岸と沖縄では呼ばれます。それぞれの期間内で、仏壇とお墓をきれいにして、お餅と御三味(豚肉・カマボコ・テンプラ)をお酒と共に仏壇にお供えし、ウチカビを焼きます。